フランスの魅力に恋した♡フレンチ&ヨーロッパライターのラペです。
皆さんは、コロナ禍のおうち時間をどのようにお過ごしですか?
私は
- メルカリで不用品を売って、部屋の片付け
- インテリアデザインのオンライン講座の学習
- ハンドメイドレッスンで習った過去作品のレシピ化
- iPhoneやパソコンの画像や写真の整理
などなどしてます。
上の作業に追われて、今はあまり進められてないですが、ビーズ刺繍の作品を作ることも。
フランス伝統工芸のオートクチュールビーズ刺繍に憧れて、20代後半から習い始めました。
単発講座やコースレッスンを受けに、色々な教室を転々として、今までにたくさんの作品を作ってきました!
これから、ビーズ刺繍を始めようかと悩まれている方へ、少しでも参考になればと思い、今日はオートクチュールビーズ刺繍の歴史や仕事の様子、習う方法について書いていきますね☆
シャネルで働くオートクチュールビーズ刺繍職人の裏話
職業学校で2年、刺繍を学んだ後、現在はシャネルなどのビッグメゾンのオートクチュールビーズ刺繍を仕事にしている、ある職人さんの受注販売会に参加した時のこと。
VIP顧客しかもらえないシャネルのカタログを見せてもらったり。
普段はあまりされていない完全オーダー制のミニチュア刺繍ブローチを発注させてもらったり。
普段は形と色が決まっている香水ですが、オーダー制だったので、四角い形のピンクの香水をチョイス。めちゃくちゃ可愛い♡
さらに普段は中々聞けない、オートクチュールビーズ刺繍の仕事の裏側まで!
シャネルの工房はパリにあって、日本人はほんの数人しかおらず、ここで働くにはビザの取得とパリ在住が必須だそう。
年2回あるコレクションの2週間前から、殺人的な忙しさになり、残業は驚異の100時間超え!
シャネルのオートクチュールのほとんどは、針で縫ってるそうですが、かぎ針を使う『リュネヴィル刺繍』という技法が正しくできないと、次回から呼ばれなくなるとのことで、とっても厳しい環境下。。
今回話を聞いた職人さんは、シャネルの正社員ではなく、フリーランスで仕事をされているので、シャネルのコレクションを直接は見れないそう。
このコレクションは、VIPの顧客や芸能人、記者を優先してるので、シャネルの正社員でさえも本番のショーが終わった後に、かろうじて別の会場で見れるらしいのですが、ランウェイを歩くモデルも二流の人にチェンジ!!
ちょうど2019年に、品川の天王州アイルでCHANELのオートクチュールドレスを展示したイベント『マドモアゼル・プリヴェ展』に2回行き、制作に1,000時間を超えるようなドレスを間近で見たり、ビーズ刺繍の体験をしたりと一流の技術をリアルに体感していたこともあって、面白い話が聞けて感動♡
受注は現在できないみたいですが、今回話をして下さった職人さんの完成作品はこちらで販売されていますので、ぜひ▼
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ビーズ刺繍のアルバイト採用面談を受けた感想
2021年に当時フォローしていた、日本で有名なビーズ刺繍のブランドが、インスタでアルバイトを募集しているのを見つけ、ダメ元で応募してみることに。
書類審査は通過して、いよいよ面接+実技試験へ。
住宅街の中にアトリエがあるのですが、場所が全然分からなくて、面接時間の15分前に電話したら。。
「地図の通りに向えば、到着しますよ。」の1点張りで、最寄駅からの詳しい行き方を教えてくれないという、まさかの対応に信じられず…
一旦、電話を切って、もう一回かけ直したら、別の男性担当者が出て、その人がちゃんと説明してくれたおかげで何とか到着。
いざ面接をしたのですが、一般企業の人事担当者とは全然違う、独特な雰囲気でした。。
実技の方は、下書きされた円の縁をシードビーズという小さいビーズで刺して、輪郭を作った後に、中もシードビーズで埋めていくという試験。
結果は不採用。。
アルバイトの身でも、厳しい納期や高い完成度を求められる感じがしたのと、作品にリボンやレースなどの華やかな素材が使えないブランドで、小さいビーズだけをひたすら刺していくという地味な作業に耐えられなくなりそうだったので、正直落ちて良かったとホッとしてるのも事実。
この就活は決して無駄にはならず、ファッション業界の内部事情を知れて、こうやって今、自分のブログに情報を提供することができたので、私にとっては大きな財産に!
オートクチュールビーズ刺繍の歴史
ここまで、オートクチュールビーズ刺繍の裏事情から話をしてきたので、改めて歴史を振り返っていきます。
シャネルやディオール、サンローランなどの高級メゾンのアトリエで、長い間培われて来たフランス伝統の刺繍の1つ。
1810年に、フランスのロレーヌ地方のリュネヴィルで発祥した『クロシェ・ド・リュネヴィル』という特殊なかぎ針を使って、たくさんのビーズやスパンコールを生地の裏側から刺繍するリュネヴィル刺繍があります。
当時は、ベニスやベルギーのブルージュ、フランス北部のヴァランシエンヌのレースを、刺繍で模倣するための技法と言われ、コットンチュールにレースのように描いていく技法は『point de luneville(ポワン・ド・リュネヴィル)』と呼ばれるように。
通常の針を使って、刺繍するマンドゥース法よりも速くて、正確に刺すことができるので、家内制手工業を仕事にする女性に人気が出て、ロレーヌ地方では、ほとんどの家庭に刺繍職人がいた位まで広がり、リュネヴィルの特産になりました。
当時は聖職者の法衣、祭壇布、洗礼用のドレス、帽子、よだれかけ、ショールなどが作られました。
でも、このリュネヴィル刺繍がとっても激ムズ!
私も20代の頃は全く刺せず、一度断念したのですが、30代になってやっと刺せるように。
私も憧れてますが、もし本場フランスで、オートクチュールビーズ刺繍を学びたい場合は、数ヶ月パリに滞在して『École Lesage (エコール・ルサージュ)』という、1992年に設立された有名な刺繍学校に通う方法があります。
公式サイトを見ると、今まではなかった日本語対応も可能になったようでラッキー▼
現在は、6、12、18時間かけて1作品を作る初級コースのInitiation Courses、モードの歴史か開講当時からある2種類のコースが選べる上級コースのAdvanced Courses、150時間で1作品を作るプロレベルのオートクチュール刺繍かインテリア刺繍を学べる専門コースのSpecialisation Coursesが受けられるとのこと。
各コースを修了すると、受講修了書が発行されるので、本場で学んだ証として箔が付きますよ!
ただ、毎回出る課題の量が多くて、パリで遊ぶ時間がなかったり、腱鞘炎やひどい肩凝りに悩まされるみたいなので、相当な覚悟が必要そう…
エコール・ルサージュの刺繍 オートクチュール刺繍が家で楽しめます [ エコール・ルサージュ ]
まとめ
難しい技法を使って、1つ1つハンドメイドで作られていくビーズ刺繍の作品は大変、素晴らしいものですよね♡
なので、オートクチュールビーズ刺繍を習いたいと考えている人にオススメの方法としては、自分の好きな作品が作れる日本人の先生の所で、まずは技術を身に付けましょう!
コロナが心配な方はレッスンをお休みして、キットを購入して付属の動画や本を見ながら、同じ作品を作ったりしてみると良いですよ!
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はじめてのオートクチュール刺繡 リュネビル針でたのしむ パリ コレクションの世界 [ Yukari Iwashita ]
コロナをきっかけに、レッスンを辞めてしまった教室もあるので、色々と探して、ぜひ自分に合う所を見つけてみてください♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
ラペ