映画『冷静と情熱のあいだ』を観たら、行かずにはいられない!?フィレンツェのドゥオモとは?

フランスの魅力に恋した♡フレンチ&ヨーロッパライターのラペです。

 

まだまだコロナ禍なので、家で昔の映画を観てる方も多いですよね?

 

私もそう!

 

2001年11月10日に公開された、竹野内豊主演の『冷静と情熱のあいだ』を何度もリピート中!

 

人生で一番ハマった、一番大好きな恋愛映画です!!


冷静と情熱のあいだ [ 竹野内豊 ]


 

映画のサントラも持っていて、これからEnyaのアルバムも買おうとしてる位、どっぷりとハマってます(´∀`*)


オリジナルサウンドトラック 『冷静と情熱のあいだ』 [ (オリジナル・サウンドトラック) ]

【中古】 Enya エンヤ / フォー ラヴァーズ -冷静と情熱の間-テーマ曲集 Themes From Calmi Cuori Appas 【CD】


 

公開当時は中高一貫校の女子高生だったので、社会現象になる位の大ヒット作品が流行ってるんだなぁーという程度の熱量。

 

高1〜高3までの12クラス対抗合宿コンクールで、高1の時にちょうどこの映画が流行っていたので、私のクラスは映画主題歌の『Whild child(Enya)』を自由曲としてチョイス!

 

そしたら、中学生が選ぶ人気投票でまさかの第3位を獲得!

 

これまでは、歌の上手い高3が1〜3位を総ナメにしてたのが、この出来事がキッカケで、私たちの代から高1は誰もが知るポピュラーな曲を自由曲に選ぶのが伝統に♪

 

そして、映画をちゃんと観るようになったのは、大人になった大学生の頃。

 

見終わった後は、すっかりフィレンツェの街並みにハマり、初海外は絶対にイタリアにすると決意したほど!

 

本日は、そんな私がフィレンツェを訪れた時に撮った写真も入れつつ、映画の裏話、フィレンツェのドゥオモの歴史やお土産などをご紹介♪

 

 

冷静と情熱のあいだの撮影裏話

主人公の純正(竹野内豊)は、フィレンツェで絵画の修復士として働いています。

 

元恋人のあおい(ケリーチャン)と昔、30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモで会う約束をしたのですが、色々あって別れてしまい。。

 

それでもお互いが忘れられなくて、10年後ついに約束を果たすのです☆詳細はぜひ映画をご覧ください♪


U-NEXT


 

この映画には、日本人とイタリア人のスタッフが関わっていたそうで、2011年5月20日に放送された『アナザースカイ』で撮影の裏話がいっぱい!

 

ゲストはもちろん、竹野内さん!

 

放送日が、自分の誕生日の翌日だったので、そこにも運命を感じてしまいました

 

ラストシーンのミラノ駅での撮影は、500人のエキストラをイタリア人スタッフ2名だけで仕切っていたり、

アルノ河でのキスシーンは、イタリア人スタッフは軽い派、日本人スタッフは濃い派で意見が真っ二つになるなど

 

他にも、まだまだたくさん。

 

竹野内さんは1ヶ月半、フィレンツェの下町のアパート(パラッツォ・サルヴィアーティ)に借りて住み、主人公と同じ生活をして臨んだ位、ストイックな役作りをされていたそう。

 

10年越しの約束を果たす、ドゥオモ頂上でのシーンの撮影は、重い機材を持ちながら、ノーエレベーターで463段の狭くて勾配のキツイ階段を行き来したり、往復30分かけてトイレに行ったり。。

 

さらに、クランクアップの夜に開かれた打ち上げパーティーに、日本人は竹野内さんしか参加されなかったとのこと!

 

日本人スタッフが打ち上げに誰も参加していなかったり、イタリア人スタッフとの意見の食い違いもあったりしたので、想像ですが、仲があまり良くなかったのかも。

 

映画公開後、プライベートで一度、竹野内さんはドゥオモに登ったことがあり、ちょうど日本人の新婚カップルに出会い、映画を観て、新婚旅行の場所をフィレンツェに決めたことを知って、ガイドしたり、一緒に写真を撮ったりしたそうで、 ご夫婦が羨ましすぎるー♡

 

 

フィレンツェのドゥオモの歴史

映画では、ケリーチャンがこの建物を『ドゥオモ』と呼んでたので、てっきりドゥオモだと思ってたのですが、ドゥオモは「イタリアの街の代表的な教会堂」を意味することが判明。。

 

フィレンツェのドゥオモは、正式には『サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂』と言い、『花の大聖堂』とも呼ばれ、ビル10階に相当するヨーロッパで4番目に大きい教会。

 

教会の中は、一度に1500名を集められる位、大きくて、天井にはジョルジョ・ヴァザーリとフェデリコ・ツッカリが完成させたフレスコ画の『最後の審判』が描かれてます。

 

ドームに登る方は途中、フレスコ画のすぐ真下を通れるので、すぐ近くでフレスコ画を見れますよ!

 

フィレンツェのドゥオモは、ルネサンス建築の父と呼ばれた『フィリッポ・ブルネレスキ』の案が採用されて、外壁にはピンク、緑、白の3色の大理石を使ってるのはフィレンツェ界隈だけ!

 

前に大学のレポートで、フィレンツェのドゥオモについて調べて、書いたことがありますが、自分が作ったレポートなのに、内容を全く覚えてなかったので今回、一から調べ直しました。。

 

すると、このドームを完成させるのが結構、大変だったことがわかり、元建築学科出身の私のテンションが上がる工夫がたくさん!

 

歯車を組み合わせた巻き上げ機を作り、牛が引く力で資材を高所に上げていたり

 

ドームに敷き詰めたレンガが落下しないよう、垂直のレンガがブックスタンドみたいに、水平のレンガを抑えてくれる『ヘリンボーン積み』を採用。

 

8角形のドーム底辺の対角距離を5等分して、真ん中までの3/5を半径として描いた円周をドームの形にしたり

 

高さ36m、直径45mの巨大なドームの重量に耐えるために二重構造にし、中に小さいドームを作ることで隙間ができ、この隙間をドーム頂上への通路として有効活用。

 

ブルネレスキは、ドゥオモのてっぺんに直径約40mの穴を残したまま亡くなってしまい、この穴を埋めるために後継者が完成させたのが『クーポラ』。

 

上空からヘリで、このクーポラを引きで撮るシーンが映画の中にあるのですが、雨で中々撮影できず、竹野内さんのスケジュールが間に合わなくなって、急遽イタリア人の助監督フェデリコさんが鬘とメイクをして、代役をしたそうですよ!

 

私がフィレンツェを初めて訪れたのは、荒川静香さんが金メダルを取ったトリノオリンピックの終了間際。

 

成田空港で荒川さんが金メダルを取った瞬間を見届けて、出国したのが懐かしい♡

 

ドゥオモから、フィレンツェの街並みを一望するなら、絶対に晴れた日の夕方がオススメ♡

 

ドゥオモのドームと周辺建物の屋根の赤茶色が、夕陽に照らされると赤茶色がより鮮やかになって、最高の美しさになるんです!!

 

そして、このドゥオモをキレイに撮れる定番のフォトスポットも紹介♪

 

ジョットの鐘楼の頂上

ドゥオモのすぐ隣にあって、7つの鐘が現在も鳴り響いている場所。

 

ここもノーエレベーターなので、414段の階段を上らないと頂上へは行けません。。

 

頂上からの写真は、こんな感じ▼

 

ドームのレンガが組み上がっている様子まで見れるので、至近距離でドームの迫力を撮りたいならココへ!

 

ミケランジェロ広場

もう1箇所は、フィレンツェの中心地から30分位、歩いた所にある高台の広場。

 

緑色をしたダビデ像のレプリカが、広場の中央にどーんと構えてます!

 

ドゥオモを中心に、フィレンツェの街全体を引きで撮れるので、統一された屋根の赤茶色が圧巻♪

 

ポストカードの写真や絵にも、良く使われてる構図なんですよ☆

 

ただ、ミケランジェロ広場に行く途中、真っ昼間なのに露出狂に遭遇したので、注意してくださいね!

(裸のダビデ像があるから…なのでしょうかね(笑))

 

 

フィレンツェのドゥオモのお土産

私は2回、フィレンツェに行ったことがあって、2回目は失恋直後だったので、ドゥオモの頂上で1時間以上、泣きまくっていた傷心の場所でもあります(笑)

 

それだけ、私にとって特別な思い入れが強い建物なので、フィレンツェのドゥオモが描かれたお土産にもつい目移り!

 

フィレンツェのディズニーストアで買った、ドゥオモのパーカーを着たプーさんのぬいぐるみ▼

 

フードを被ると、まるでスピードスケートの選手みたいな風貌になって、めちゃくちゃ可愛くないですか?

 

後は、ステキなポストカードをたくさん買い込み。

 

イタリアは昔、都市国家(都市が1つの国)だった名残から、街並みや特産が都市によって色濃く違うので、各都市ごとにお土産を買うと良いですよ〜♪

 

 

まとめ

『冷静と情熱のあいだ』は元々、辻仁成と江國香織が同じ物語を純正側(Blu)、あおい側(Rosso)それぞれから描いた原作本を発売し、そこから映画化へ。

 

同じ作品を、男目線と女目線の両視点から描くのは、すごいオシャレですよね?

 

私は映画を先に観てから、この本の存在を知って、2冊とも読みました。

 


冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫) [ 江國 香織 ]

冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫) [ 辻 仁成 ]


 

私は辻仁成が書いた方が、色気があって(むしろエロい(笑))好み♡

 

ネットの口コミを見ると、先に本を読んでいた人が映画を観ると、物足りなく感じたという意見が多かったので、先に映画を見てから本を読むのがオススメ!

 

そして、皆さまはご存知でしょうか?

 

フィレンツェは建物を建てる時に、めちゃくちゃ厳しい条件が…

  • 窓枠は緑色か茶色
  • 屋根に付けるアンテナは公共の通りから見えない位置に高さ1m以内、かつ屋根のレンガと同じ赤茶色にペイントしないといけない

など。。

 

建築条例を厳しくしてるからこそ、夕陽に照らされた赤茶色のレンガが美しく、光り輝いたフィレンツェの幻想的な街並みへタイムスリップしたかのように、いつまでも目に焼き付けられてるんだなぁと感動。。

 

皆さまもコロナ明けに、ご自身の目でぜひ確かめに訪れてみてくださいね☆

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました♪

 

ラペ